コールドリーディング(Cold Reading)とは、ニセ占い師やエセ霊能者が「あなたの過去・現在・未来は、私にはすべてお見通しだ」と信じ込ませるための、騙しのコミュニケーションテクニックのことです。
英語の(Cold)には「何の準備もなしに、その場で」という意味があります。
リーディング(Reading)は、読むことから転じて、「見えざるものを読み取ること、占いをすること」を意味します。
つまり、コールドリーディングとは、広義では「何の準備もなしに、その場で、相手の現在・過去・未来を占うこと」という意味になります。
もっと具体的に定義するとしたら、「トリックや話術を駆使して、相手の現在・過去・未来を占ったように錯覚させる技法なのです。
人間の心理の隙を巧みに利用するそのノウハウの高度さは、いわゆるオレオレ詐欺などの子供騙しとは次元が違います。
バレたら電話を切ればいいだけのアルバイト詐欺師とは違って、ニセ占い師やエセ霊能者は、失敗すれば生活どころか命すらも脅かされかねないですから。
しかし、具体的にはどのようなテクニックを使って、相手を信じ込ませるのでしょうか?
たとえば、あながが知り合いのブログを読んでいたとします。するとそこに、誰かのことをひどく批判している内容が書かれていました。
非難している相手の名前はでてないし、具体的なことも全くかかれていなくて「あんな無神経な人とは、これからは付き合いたくない!」などと、あいまいな感情がぶちまけられているだけなのですが、なんだか、自分にも当てはまるような気がしてきました。
「あれ?これって私のことを言われているのかな?」と心配になってきます。
そのブログの著者と、特別に喧嘩をしたというわけではありません。むしろいい関係にあると思っていたのです。
ですが、なんだか、心がざわざわしてきます。
「最後に会った時、私が挨拶しないで帰っちゃったのが、もしかしたら相手に失礼だったのかなぁ?あるいは、この間の集まりをキャンセルしたことで、ものすごく迷惑がかかっちゃって、それで怒っているのかな?それとも、私、先週のメール返事で余計なこをを書いちゃったのかしら…」などと考えているうちに、いろいろなことが思い当たってきます。
いろんな事実が、いろいろとつながってきて、最終的には「やっぱりあのブログは、私のことを非難しているに違いない」と確信するまでに至ってしまう。
まぁそこまでいかなくても、似たような経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
こんなふうに、人間というものは、本当は自分に関係ないことでも、自分に当てはめて聞いたり読んだりしているものなのです。
誰だって一般的な話や他の人の話題よりも、やっぱり自分のことに一番関心があるし、気になるものだからです。
だからこそ、提示された表現があいまいであればあるほど、自分に当てはまっているような気がしてくる。
コールドリーディングは、誰にでもあるこの心理を利用しているのです。
「最近、あなたに悪意を向けている人いますね?」
と占い師に言われたら、あなたはまず頭の中で「悪意?さて、誰だろうな?」と自分の環境の中から、それに合致する事実を見つけ出そうとするでしょう?
あなたの仕事がうまくいっているので、それを妬んで陰口を言っていそうな同僚のことかもしれないし、半年前に喧嘩別れした友人のことかもしれない。
場合によったら、今朝の通勤電車でぶつかってきたまったくの他人の、あのイライラした怒りの目線を思い出すかもしれません。
最近という言葉も、悪意という言葉も、あいまいです。あいまいだからこそ、あなたのほうで、情報を補わなくてはいけない。
また、「最近、あなたに悪意を向けている人がいますね?」という占い師の言葉の真偽を判断するためには、まず、自分の現実と照らし合わせてみなくてはならないはずです。
そうでなければ、そもそも、当たっているかハズれているかの判断ができません。
そういう心があなたの中に働くからこそ、占い師は、誰にでも当てはまりそうなあいまいなセリフによって、あなたを巻き込むことができるわけです。
このようなリーディング(占い)の手法は、とくに、ストックスピールと呼ばれています。
ストック、つまり暗記しておいた、誰にでも当てはまりそうなセリフを使って占いをするというわけです。
もちろん、誰にでも当てはまるようなセリフばかりでは、雑誌の占いコーナーの域を出ません。
だんだんと具体的な話にはいっていかなくてはなりません。
とくにコールドリーディングを詐欺的に使う時には、相手の情報をいかに引き出すかがポイントになってきます。
その目的のためにフィッシング/パンピングと呼ばれる技法があります。
この技法にかかれば、相手は、知らないうちに、自分のほうから情報を提供してしまうのです。
たとえば、占い師は、おかしいなぁというふうに首を傾げながら、
「会社に勤めていますか?」
と尋ねます。
形としては質問なのですが、相手はこれを質問だと感じません。
質問ではなく、確認だという演出で提示しているからです。
だからこそ、相手は、情報を引き出されているのではないかという警戒心が緩みやすくなって、
「はい、事務をやってます」
などと、つい答えてしまうのです。
もし会社勤めでない場合にも、占い師のミスにはなりません。
「会社に勤めていますか?」
「いいえ、自営でネイルショップを経営しています。」
「やっぱりそうですか。あなたは、サラリーマンにはない雰囲気を感じたので確認しました。」
つまり、会社勤めではないことを確認したということにできるのです。
これも、ただ単に「会社勤めですか?」と聞くのではなくて、首を傾げながら確認する雰囲気を出したからこそ、そういう流れにもっていくことが可能なのです。
実際には情報を引き出す質問をしていながら、相手には質問だと感じさせない。このようなテクニックをフィッシング/パンピングといいます。
もっと繊細に騙して相手から情報を開示させるテクニックは沢山あります。
コールドリーディングは、相手の現在や過去のことを言い当てるばかりでなく未来を予言することがあります。「あの占い師の予言通りになった!」と信じ込ませれば、リピーターになってくれるでしょうし、口コミで評判を広めてもらえます。
予言が外れてしまったら、「なんだ、当たらないじゃないか。現在や過去のことならトリックで当てはめることはできても、未来を予言するとなれば、やっぱり本物の占い師でないとできないはずだからな。あの占い師はニセものだ」と結論づけられてしまいかねません。
しかし、コールドリーディングでは、絶対に外れない予言をすることができます。いったい、そんなことが本当に可能なのでしょうか?
実は、これは言葉のトリックなのですが、絶対に当たる予言は無理でも、絶対に外れない予言なら可能なのです。
つまり、その予言は「当たったときにしか、その真偽を判定できない予言」だということです。
当たったときには当たったとわかるけど、外れたときには外れたということがわからない。
それは、たとえば、次のような予言です。
「事故に巻き込まれる可能性があります。でもいたずらに不安がる必要はありません。しっかり気をつけていれば免れることができますから。」
もし、たまたま何かの事故に遭遇したら、この予言は当ったことになります。「あの占い師はすごい!」と感心するでしょう。
しかし、いっこうに事故らしきものに縁がなかったら、どうでしょう?
その場合も、外れたとは言えないはずです。
なぜならば、あなたは、「しっかり気をつけていれば(事故を)免れることができます。」という占い師の忠告どおり、気をつけていたから事故を回避することができた、と言えるからです。
だから、予言はその意味でも当たったのです。少なくとも、外れたと断定することは理論上不可能です。
それどころか、「あの占い師のおかげで事故に遭わずにすんだ」と、感謝する人さえいるでしょう。
これが絶対に外れない予言のトリックです。
今現在は優良サイトの方が多いと言われていますが、それでも今でも怪しいのではないかと、思うサイトもあるのが今の実態です。
悪質なサイトになると、占いなどやったことをない人でも採用してしまって、占い師に見立ててしまうサイトが存在します。
ただのアルバイトを占い師に見立てたほうが、通常の占い師を雇うよりも安い人件費で稼げるからでしょう。
私の知人の未経験者の男性が占いサイトでアルバイトをした実態をご紹介致します。
通常の場合、占い師になりたいと思っている方は、占い師に弟子入りするのが一般的です。
ですので占いサイトでアルバイトをするということは、占い師さんの雑用や会社の雑用をやるのかと思ったら、実際はまったく違っていたのです。
占いの経験がなく、知識もない私の知人(男性)を占い師として雇ったのです。
採用理由は人生経験が豊富だからということ。その後、面接官が知人(男性)にこう言ったのです。
「占いは出来なくても構いません。電話占いと言っても悩みを聞いて貰いたい相談者達ばかりなので占いが出来なくてもアドバイスが出来れば問題ありません。もちろん占いが出来るのはベストですが。」
そして未経験のまま占い師としてデビューさせたのです。
こういうことを知ってしまうと本当にサイト選び、占い師さん選びは絶対にしっかりとやらないとダメだと思いました。
そして悪質な占いサイトはどのようにして会話を引き伸ばすかを常に考えています。未経験としてデビューしてしまった知人(男性)も避けては通れない道です。
その方法は、まずは相手の悩みをじっくり聞いてから相手の話に質問をたくさんするのだそうです。
なるべく相手から長い返事が返ってくるような質問をするんです。
それから明確なアドバイスなどはしないで「別れなさい」などの今後に繋がらない話はしないようです。
別れてしまうと再び電話がかかってこなくなるから、一緒に考えましょう、もう少し彼の様子を見てみましょう、というように悩みを長期的に持っていくんだそうです。
それとよく使われているのが、今から念を送りますのでという沈黙です。これで通話料を稼いでいるのです。
必要以上に長い沈黙などは怪しいと思っていいでしょう。
悪質な電話占いサイトでは、こういうこともありますので、十分お気を付け下さい。
おすすめの電話占い会社、本当に当たる占い師は誰なのか、知りたいですよね。電話占い調査隊では実際に電話占いを利用し、各調査員の実体験から得た評価レポートを集計し電話占いランキングに反映しています。
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どこにでもはびこる悪徳業者、電話占いにも潜む陰!
オレオレ詐欺や振り込め詐欺は現在でも横行しておりますが、なぜ手口は明らかで注意喚起もされているのに引っ掛かってしまう人が多いのでしょうか。
それは、ターゲットが高齢者というだけでなく人の弱味や心理にもつけこんだ手口だからとも言えます。
こまめな連絡がない家族からの突然の助け、緊急事態による判断力の低下…悪条件が重なると人間の心理は脆いものです。
悪徳業者はそのことをよく分かっており、様々な切り口で人を落とし入れようとすることを忘れないで下さい。
もちろん、電話占いにおいても同じことが言えます。
結婚詐欺師が結婚というゴールをチラつかせて金銭を巻き上げていくように、電話占いにおける悪徳業者も「お悩みを解決するため」と、言葉巧みに騙し必要以上の金銭を引き出そうとしてきます。
大金を要求する業者から、中には無意味に相談を長引かせようとする小賢しい業者もいるのでご注意を。
なぜ、この占いは怪しいのか!
最初は誰でも自分が詐欺に遭っているとは気付きにくいといいます。
特に電話占いに関しては詐欺師の方からではなく自分からアクションを起こしているので、最初に見抜けなかった場合は徐々におかしいと気付いていかなければなりません。
怪しいとかんじるきっかけは様々ですが、占いが的中しないというだけでは決め手に弱く感じるでしょう。
何回か相談するうちに電話占いのコツを掴めたり、関係性がより深まることもあるので早急な結果は得られないこともまります。
なので、「これを実行しないと祟りがある」といった脅し文句が出てきたら要注意のサインです。
電話占いは、本来は相談者の方をサポートする役割が根本としてあります。
いくら強力な霊能者だからといって、相手の不安をあおったり怯えさせることはしてはいけません。
他にも、かなり頻繁な回数で電話をかけてくるよう要求したり、なぜか無駄な話が長くあまり中身のない相談結果に感じるのも怪しい業者です。
自分で見極めるにはどうすれば?!
電話占いは、一部テレビで紹介されたり大手の雑誌に広告として出ていることもあるので、そういったメディアを利用するのも一つの手段としておくと間違いはないでしょう。
段々慣れてきたり、ちょっと自分の求めている系統と違うなと感じたらご自身でじっくり調べてみるのもいいかと思います。
その際は、サイトの安全性はもちろんのこと、口コミ評価や実績などはまず重視しましょう。
口コミ評価がやたら高いというのも時に注意が必要です。占い師についての紹介文などがまず掲載されているかと思いますが、料金メニューがしっかり記載してあることも重要なポイントです。
電話占いは占い師によってもお得なキャンペーンを実施していることがあるので、料金は一律ではないことが多数です。
1分単位で料金が発生するのか、その回ごとの料金なのかといったことを事前に知っておきましょう。
また、お祓いや祈とう料などのオプションメニューが追加される場合も事前に確認が取れると良いでしょう。
そういったオプションも、効果を期待できるのであれば任意で支払う方も多く、中には実際に効いたという声も多いので一概に否定はできません。
電話占いは、真面目に職務として取り組んでいる占い師も多いため、イメージやパッと見の印象だけではなかなか善悪を判別しにくいというのが現状です。
こういっては何ですが、明らかに悪徳業者でも実際に相談者が「すごく効果がある!」「もっとこの人に相談したい」とポジティブに捉えている場合は周囲がどうこう言うこともできません。
ご注意が必要なのは、「電話をしなくては、と日々不安になる」「助言を得ていないから行動できない」といった呪縛や閉塞感を感じたり、経済状況が破綻に追い込まれないようにすることです。
上手に付き合い、前に進むためのきっかけとして活用できるといいですね。
⇒電話占いは依存したら危険!依存症から脱出する方法